複数のWeb会議室への同時アクセス

Web会議の利用が増えてきて、必ずしもよいことではありませんが、なんらかの理由で複数のWeb会議へ同時にアクセスする必要が生じることがあります(ありませんか?)。

いろいろな組み合わせを試行してきたので以下にまとめてみます。

共通の注意事項

Web会議で一番恐ろしい?のは想定外にマイクがONになっていることではないでしょうか。

これを防ぐというか気づきやすくするため、私はほとんどのWeb会議では「参加者リスト」を表示しています。多くのWeb会議システムはリストの最上位に自分が表示され、マイクの状態もアイコンで表示されているので、ここで確認しています。

またマイク・スピーカーをどうするかという問題もあります。両方の音を継続的に聞くということは想定されない(聞き分けられない)ので、聞き続ける方をヘッドセットに、音を絞って良い方をスピーカーマイク(PC本体や外付け)にしています。

PC1台

最も単純な方法です。多くのWeb会議は相互には阻害しないので、TeamsとZoomといった感じであれば特に苦労はいりません。同一Web会議システム上だと1つしか起動できないことが多いので、以降のいずれかの方法が適しています。

同一PC内で2つ以上のWeb会議に参加する場合のトラブル要因はカメラではないでしょうか。

カメラとマイクはどちらもWeb会議用の入力デバイスで同じように考えがちです。しかしマイクが複数アプリから共用可能なのに対し、(少なくともWindowsでは)カメラは同時に1つのアプリからしか接続できません。このため複数起動時にカメラへのアクセスができなくて起動の障害になりがちです。

単純にカメラを切り替えれば良いのですが、案外、この切替ができるまでアプリが安定的に動作しないことがありますので、事前に1つずつカメラの設定を変えておくことがお勧めです。どちらにもカメラが必要な場合には(逐次切り替えることは可能ですが)外付けのWebカメラを用意するほうが安定的と思います。

PC + Androidエミュレータ

これを試した最初の動機はZoomを2つ起動したい!ということでした。まだブレイクアウトルームのない時代のことで、複数のWeb会議室が用意することがあったのです。いうまでもなく同一Windows内ではZoomは1つしか起動できません。仮に起動してもZoomは同一アカウントでPCから1つしか接続できません(このためアプリとWebとに分けても解決しないし、PC2台にしても解決しない)。

ところがZoomはPCから1台、Android・iPhoneから1台なら同時接続できます。そこで下のようにスマホやタブレットを別に使う方法もあるけれども、Androidエミュレータを使えば1台のPCに2つのZoomが起動するじゃないか、というちょっと変則的な方法です。

BlueStacksのような高速なエミュレータがありますので、これを活用してAndroidアプリを起動するだけで実現可能です。最近Windows11でAmazonストアが利用できるようになりました(Android用Windowsサブシステム)。まず最初に探したのがまさにこの点でしたが、現状ではZoom, Teams, Meetいずれもアプリがないようです、残念。

PC + PC

力業ですね。私の仕事場でのWeb会議環境はWeb会議(動画撮影用を兼ねる)用PCと普段から持ち歩いているモバイルノートPCを並べて使っています。通常はこのモバイルPCを資料表示用に使っています(Web会議と分けた方が使いやすいのです)。

このモバイルPCを別Web会議に接続すればPC+PCで2つのWeb会議に参加できます。これができるときには特に苦労はありませんね。

PC+スマホ(タブレット)

ある意味ではもっともフレキシブルで手軽な方法と思います。特に考えるべき点もありません。スマホのカメラだと下から見上げるアングルになりがちなので、高めの場所に置くようにするぐらいでしょうか。

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