[2022/08/02]
送信サーバー設定と保存済情報削除に関する情報を追加しました。
Thunderbirdを用いてMicrosoft365のメールサービスへIMAP接続をしていて、認証に失敗するようになってしまいました。
以前も似たトラブルがありましたが、時間経過なのか認証をやり直した(以下記載の保存済情報の削除)からか解決していました。今回はそれも効きませんでした。
いかんせん支障が大きすぎるのでいろいろ試行錯誤した結果、試しに認証形式を「OAuth2」に変更したところ、トラブルが解消しました。以下はあくまでも試行例ですので自己責任でお願いします。
OAuth2への変更は以下のような手順となります。
- 最初に保存済みのアカウント情報を削除しておく方が良いようです
- 設定→プライバシーとセキュリティ→パスワード
- 「保存されているパスワード」から「すべて削除」あるいは選択して削除
- 受信サーバー設定(今回のトラブル対処はこちら)
- ツール→アカウント設定→サーバー設定
- 認証形式を「OAuth2」にする
- 送信サーバー設定(今回のトラブルでは設定しなくても送信できましたが、ついでに設定すると2022/10に予告された基本認証廃止にも対応できる)
- ツール→アカウント設定→送信(SMTP)サーバー
- 編集
- 認証方式を「OAuth2」にする
上を行うとWebブラウザ経由でのアクセス許可を行う手順が起動します。更に上とは別にThunderbirdでの認証(パスワード入力)もやり直す形になります。いずれも自動的にブラウザ・ダイアログが起動するのでユーザーが能動的に操作することはありません。
OAuth2への移行のきっかけとなったのは、基本認証が無効化される話があったなぁと思い出したことでした。調べ直してみましたところ、マイクロソフト社の記事「Exchange Online での基本認証の廃止」をみると廃止時期は2022年10月となっていました。まだ期日でないのでこの影響ではないと思いますが、結果として行った対処はOAuth 2.0への移行という形になりました。いずれにしても対応しなければならないことだったので、ここで済ませて正解ということで。
念のため、私の手元で動作している各設定項目を書き出しておきます。
- サーバー設定
- サーバー名:outlook.office365.com
- 接続の保護:SSL/TLS
- 認証方式:OAuth2
- 送信(SMTP)サーバー
- サーバー名:smtp.office365.com
- ポート:587
- 認証方式:OAuth2
- 接続の保護:STARTTLS
ちなみにThunderbirdはバージョンが2桁の系列と3桁の系列(記事記載時で102.1.0)で分岐しています。2桁から3桁へは自動更新されないようですので、手動でThunderbirdを再インストールすることが望ましいと考えられます。
無事解決することが出来ました!本当にありがとうございます!Firefoxではログインが可能だった為、別のメーラーを使う事が頭を過りましたがこの記事のおかげで無事解決することができました!!
重ねて感謝申し上げます。
お役に立ったようで幸いです!
私も数日前から受信できなくなり、OAuth2にしたら復活しました。ちょうど記事にある10月の廃止時期になったんですかね。
大変助かりました。ありがとうございます。
お役に立てたようで幸いです。
私自身は事前にシステム障害があったおかげで?意識から外れていましたが、ご指摘のように10月になって廃止されたものと思います。
実はこのところサイトへのアクセス数が増えていたので何故かな?と思っていました。これが要因の一つだったようです。
これに悩まされ、一時的にOutlookを使うなどしていました。ようやく解決です、ありがとうございました!!
お役に立てて幸いです。
私もトラブル期間はOutlook(アプリ版、Web版)を使って回避していました。メール環境は業務遂行に重要で、慣れない環境だと疲れてしまいますよね。私もこのままでは(いずれは慣れるのだと思うのですが)ストレスが大きすぎる、と感じて対処策を真剣に模索しました。
12/28より「 authenticated but not connected」と表示されてつながらくなり、こちらに記載されていることを試してみましたが解決しませんでした。何がいけないのか途方にくれております。皆さんは今でもこのやり方で正常に365へ接続できているのでしょうか?
あくまでも個人的な感想となりますが。
私はときどき「接続の保護」の設定を間違えてしまうことはあります。似たような用語が並ぶのに加え、サーバー設定とSTMPサーバーはそれぞれ別の設定画面かつ設定値も異なるので大変ややこしいところです。
設定を確認する手順として、送信できない or 受信できない、どちらなのかを明らかにすると設定を確認しやすくなります。Webブラウザ上のOutlookやスマホアプリと併用して問題箇所を狭めてみてはいかがでしょうか?
私も、現在同じ症状に悩まされています。
但し、職場VPNに接続すると、問題なく受信できております。
なにか、認証サーバー経由に接続する必要があるのかもしれません。
通信経路によって可否が異なるとすると、Thunderbirdの設定でなく、通信経路に問題がある可能性が高いですね。
一つにはウィルス対策ソフトウェアの影響が考えられます。(危険性を承知の上であれば)一時的にアンチウィルスソフトウェアを無効化すれば判定できます。
もう一つの通信経路そのものについては、コマンドプロンプトでそれぞれ
ping ouotlook.office365.com
ping smtp.office365.com
などとすれば確認できます。これで応答が得られないとすれば、そもそもサーバへの通信経路がない(間違い等で疎外されている)と確認できます。pingは成功すれば「??.??.??.?? からの応答: バイト数 =?? 時間 =??ms TTL=??」(??の部分はそれぞれの数値)のような応答が表示されます。
経路に関してはDNS設定が正しくない可能性もありますね。これもVPNで変わる要素の一つです。その場合にはpingの結果で「ホスト??が見つかりませんでした」といった表示があります。
私も12月28日より「User is authenticated but not connected」と表示され、つながらなくなっています。
OAuth2への変更は9月に行っており、これまでは特に支障なく送受信が出来ていました。
古いパスワードは全て削除済みです。
Webメールでは問題がないため、Thunderbirdの問題だろうと思われます。
バージョンは102.6.1で最新版です。
結果から言えば、pingコードは通りました。(VPNの有無問わず)
アンチウイルスは、1台は、カスペルスキー(ON・OFFの影響なし)。
もう一台は、MS-defender(ON・OFFできず)どちらも変わらすと言ったところです。
ただ、経路の問題だと思われる事象として、iphoneのテザリングでも、受信できる事を追記しておきます
他にも同様?の症状があるようですね。(PCサポートではないので)一助になればと言うことで、こちらでまとめて返信します。
海外の掲示板を見てみたところ、IPv6が悪さ?をするケースが12月末に見られているようです。タイミング的にも経路による違いにも該当しそうです。IPv6を無効化するには例えば「ネットワークアダプターオプションの詳細」から利用中のデバイス(Wi-Fiのことが多い?)のプロパティで「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外せばよいでしょう。もちろんIPv6を必須とする場合にはよろしくないので、リンク先にあるようなThunderbirdのオプション設定の方がよいですね。
もう一つ、暗号化通信はPCの時計が大きくずれていると正しく通信できません。通常PCの時計はNTPで自動合わせになっていると思いますが、これも要確認と思います。